(2019年6月8日初稿)
※この記事は多くのネタバレを含みます。
Amazonプライムで配信していたので観てみました。
主演は藤原竜也さんだし、Amazonで5段階中☆4つと好評だったので期待して観たら、面白かったです。
僕としても☆4つといったところ。
ミステリ・サスペンス・どんでん返し系の映画が好きな僕としてはかなり大好物な映画でした。
元々洋画を観ることが多かったのですが、観すぎてマンネリ化していたところ、最近邦画も観るようになったのですが、「ヒメアノール」に続いてなかなか当たりを引いています。
「ヒメアノ~ル」についての記事はこちらです↓
概要
2017年6月10日公開の日本映画。
2012年の韓国映画「殺人の告白」をリメイクしたスリラー映画。
アクション・サスペンス調であった韓国版に対し、本作では社会はサスペンスとしての側面が強調されている。
また、2010年以降の日本では殺人への公訴時効が撤廃されているため、その事もストーリーの要素として組み込まれている。
引用:wikipedia
あらすじ
1995年、東京で起きた5件の連続絞殺事件。
被害者を関係者1名と向かい合わせ、殺害の一部始終を目撃させるという残虐な手口を重ねた凶悪な事件は、被害者の1人に現役の警察官を含めながら、警察の必死の捜査もむなしく時効を迎え、迷宮入り事件となる。
それから22年、派手なパフォーマンスとともに堂々と自分が犯人だと名乗り出た男が現れた。
男の名前は曾根崎雅人。
彼の書いた告白手記はベストセラーとなり、一躍時の人となった曾根崎の行動は日本中を翻弄する。
引用:wikipedia
主なキャスト
曾根崎雅人〈44〉
演 - 藤原竜也
年齢に似つかわない容姿端麗の謎の男性。
22年前に起きた東京連続絞殺事件の犯人を名乗り、事件にまつわる告白本を発表する。
芝居がかった言動が多く、熱烈なファンと強烈な反発を呼び起こし、世間を混乱させる。
牧村航〈49〉
演 - 伊藤英明
連続絞殺事件の担当刑事の一人。
犯人をあと一歩のところで取り逃がした過去を持ち、その際に顔に負った傷が現在も残る。
小野寺拓巳〈22〉
演 - 野村周平
牧村里香の婚約者。
一連の連続絞殺事件の時効が成立した日に飛び降り自殺を図る。
牧村里香〈20〉
演 - 石橋杏奈
牧村航の妹。
22年前は関西で看護婦をしていたが、阪神・淡路大震災で居住先を失ったことがきっかけで拓巳と共に牧村の住むアパートに引っ越してきた。
しかし間もなくして、最後の連続絞殺事件直後に、婚約指輪だけを残して行方不明になる。
仙堂俊雄〈50〉
演 - 仲村トオル
フリーのジャーナリストであったが、テロに巻き込まれ辛くも生還。
帰国後、当時発生していた連続絞殺事件に興味を持ち、積極的に取材を行う。
現在は「NEWS EYES」のキャスター。
曾根崎に番組への出演を依頼し、事件の真相を追求する。
気になったところや感想
結局、連続殺人の犯人は仙堂で、曾根崎雅人は犯人をおびき出して復讐するために整形して芝居をうった小野寺(殺された牧村里香の婚約者)だったわけですが、色々とツッコミどころが多かったです(笑)
顔も声も違う
曾根崎雅人は犯人ではなく、殺された牧村里香の婚約者である小野寺巧巳が整形した姿でした。
告白手記は牧村航が書いたもので、牧村と小野寺の2人で犯人をおびき出すために演技をしていたのです。
映画を観た人はめちゃめちゃ共感してくれると思いますが、小野寺巧巳が整形して顔が変わったのは百歩譲って良いとして、映画では当然違う役者が演技するので、しゃべり方も声も変わっていたのはまぁ無理があるなぁと思いました(笑)
共通の仕草とかを伏線で入れてくれたらまだわかったかもしれんけど(笑)
こんなトリックというか謎解き、視聴者は全然わからんやろと(笑)
面白かったのでいいですけどね(笑)
小野寺くんは変な関西弁だったのに、小野寺くんの整形した姿の曾根崎(藤原竜也)はデスノートの夜神月そのまんまやもん!(笑)
小説版もあるとのことなので、小説版ならこんなツッコミ生まれることなくすんなり騙されるんでしょう(笑)
こういうのも含めて、小説版も読みたくなった作品でもあります。
殺人の前段階
犯人の仙堂俊雄はフリージャーナリスト時代に紛争地帯でテロに巻き込まれ、大切な人をテロリストに絞殺されます。
その時のトラウマから、自分と同じ境遇の人を増やそうと思い、自分がされた方法と同じやり方で連続殺人を行うようになりました。
殺人の動機はまぁ、ただの快楽殺人じゃないということだったんですが、その殺人の方法というのがちょっと疑問でした。
まぁ必要ないから描いてないだけだと思うので別にいいんですけどね。
小説版は読んでないのでわかりませんが、映画では殺人シーンで殺人の瞬間だけ映しているので、殺人の前段階、つまり被害者2名をどうやって1人で拘束したのかなどは描かれていません。
仙堂は見る感じ細身の男ですし、暴れ叫ぶ2人の被害者を1人で拘束するのはかなり無理があると思います。
何か薬品でも使って意識を失わせた間に被害者の手足を縛って向き合わせたのでしょうか?
なかなか謎です。
殺し方
殺し方もなかなか謎です。
絞殺は絞殺なんですが、仙堂の殺し方は毎回、手足をしばった標的の背後から標的の首を縄で括り、まるで大根を引っこ抜く要領で首を絞めるというやり方です。
筋トレの種目でいうとまるでアップライトロウみたいな感じです(笑)
筋トレ好きマンの僕からすると、この動きってめちゃめちゃきキツイんですよね。
というのもなぜかというと、この動きって主に肩周辺の筋肉しか使えないんです。
つまりあまり大きな筋肉を使えないので、仙堂みたいな細身の男が50kg以上はするであろう人間をアップライトロウするのはかなりキツイと思うんですよね(笑)
もちろん推奨するわけではないですが、適切な方法としてはアップライトロウよりも背負い投げ方式を採用するべきです(笑)
首に輪をかける→背負い投げのように標的を背負う
この方が轟さんのギューン方式で絞殺するよりも、明らかにやりやすいと思います(笑)
犯人の仙堂はギューン方式(アップライトロウ)を採用していたので、かなり体力を使うと思うのです。
背負い投げ方式だと頸椎骨折で即死にできますが、ギューン方式だと映画で描写されていた通り窒息死なので時間がかかります。
その間に被害者はめちゃめちゃ暴れるからあんなに上手く行くとは思えないんですよね。
そのため何件も連続して殺人を犯していたというのは、少し疑問でした。
まぁギューン方式って言いたかっただけなんですけどね(笑)
まとめ
ネタバレなしのほうが衝撃があって面白いかもしれませんが、ネタバレしてても面白い映画だと思います。
単なる社会派サスペンスやサイコスリラーだと思っていましたが、どんでん返しありのしっかりした構造の物語でした。
真相を知ってからもう一度繰り返して観ると、牧村と小野寺くんの悲哀がわかってまた違う感情を覚えます。
1回目と2回目の印象がガラッと変わる映画なので、最低でも2度楽しめる良い映画です。