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不倫の映画をレビューしてみる【夜明けの街で】感想語る(ネタバレあり)

フィルム

(2019年7月17日初稿)

映画「夜明けの街で」

Amazonプライムで観ました。

主演は僕が昔から大好きな深田恭子さんです。

それにエンディングテーマがこれまた僕が大好きな久保田利伸さんの「声にできない」ということで、

僕の大好きなものがダブルパンチで詰まった作品ということで、非常に気になっていました。

単純な感想としては、観ている最中から思っていたんですが、「そりゃー好きになっちゃうよねー!」という感じですね(笑)

さっそく語っていきましょう。

 

概要

映画「夜明けの街で」は東野圭吾の小説を原作としたミステリー仕立てのラブストーリーで不倫を題材にしています。

大手建設会社の課長・渡部和也(岸谷吾朗)は、派遣社員として会社に入ってきた仲西秋葉(深田恭子)とバッティングセンターで偶然出会います。

酔った秋葉を介抱し、その後は密会を繰り返していくうちに忘れていた男としての恋心が芽生え、妻子ある身でありながら、不倫の道に沈んでしまいます。

しかしある時、和也は秋葉から、15年前に自宅で殺人事件があり、犯人がまだ見つかっておらず時効を迎えようとしていることを告げられます。

戸惑いながらも和也は秋葉に本気になっていき、しまいには妻の有美子(木村多江)と別れて秋葉と結婚するとまで思い始める。

そのことを秋葉に告げるも、「3月31日(時効が成立する日)まで奥さんに言うのは待ってほしい」といわれる。

殺人事件の真相や、秋葉の心の内を隠したまま、物語はラストへ向かいます。

 

「夜明けの街で」の感想

不倫された人間独自の?という訳にはいかないかもしれませんが、夜明けの街でを観た感想を自分なりにまとめてみました。

不倫にはまる男性の描写がリアル

映画の前半では「不倫する奴なんて馬鹿だ」と思っていた和也でしたが、その言葉が完全に前振りとなって、だんだんと秋葉との不倫にどハマりしていきます(笑)

「馬鹿だ」なんて言っていても、でも当事者になるとハマっちゃいますよねあれは。

だって秋葉(フカキョン)かわいいし、かわいそうな過去とか小出しにしてくる(笑)

そりゃあ守りたくなっちゃうよ(笑)

映画の冒頭で「俺たちはもうおじさんであり男という生き物ではない」みたいなことを同僚と言っているんですが、

秋葉と出会ってから「俺も男だぜい!男である自分を取り戻すんだぜい!」と思っちゃったんでしょうねえ。

虚脱感のある弛緩した顔でバッティングセンターにいた冒頭の頃と違って、秋葉と逢瀬を重ねる毎にだんだんと顔が凛々しくなっていきましたもんね。

不倫されてる奥さんからしたらたまったもんじゃないですが、「いやぁ、そりゃどハマりしちゃうでしょ」と思わざるを得ないくらい、フカキョンが可愛かったし、不倫にどハマリする流れが秀逸でした。

とりあえずフカキョンかわい

 

妻である有美子に違和感

この映画を語るにあたって、僕のアドバンテージとなるのは、僕が過去に

「不倫されて離婚した」という立場であるということです(笑)

男女は逆ですが、パートナーに不倫された妻である有美子の気持ちがよーくわかる(笑)

だからこそ、映画での描写には少し違和感を覚えたんですね。

映画の3分の2が終わったくらいから、有美子が人形を握りつぶす描写があり、すでにその時点では有美子が夫の不倫に気が付いていることがわかります。

和也と秋葉が出会って別れるまでの期間は、8か月です。

和也と秋葉が別れてから、有美子は和也に「あんたが浮気してたこと知ってたわよ」的なことを最後に言うんですが、

人形つぶすまでえらく時間がかかっているので、和也の不倫に気が付くまで数か月を要しているんですね。

何がきっかけで夫の不倫に気が付いたのか、その描写がないので、不倫に気が付いた時期の特定ができません

しかし描写してないだけで、確かにバレる可能性はいくらでもあります。

例えば

和也から同じ女のにおいがする(和也は秋葉と密会して自宅に戻る前、自分のにおいを気にしていた)

メールや電話の履歴(和也はガラケーにロックをしておらず、夫婦が寝るベッドにおいている)

和也と秋葉は何の変装もせず堂々と腕を組み街を歩いている(知り合いの誰かが観て妻に告げたかもしれない)

基本的に挙動不

などバレるきっかけはいくらでもあったと思います。

様々な要素から、いつしか妻は夫の不倫に気が付くようになったのでしょう。

しかしここで、以前不倫されて離婚した僕は思うのです。

「いや、実際はもっと早く気付くから!」(笑)

パートナーが不倫しているとね、明らかにいつもと挙動が違うわけです。

携帯を触る頻度が増えるとか

友達と遊んでくるということが増えるとか

急にいつもより優しくなるとか

何かしら変化があるのです

僕が「なんかおかしいなー嫌だなー怖いなー」と思い始めたころからちょうど徐々に不倫は始まっていて、

証拠を集めて、おかしいなーと思い始めた1か月半から2か月後には離婚をしました。

その1か月半くらいでもめちゃめちゃ苦しいのに、有美子はもっと長いこと耐えてて、しかもすぐ離婚しようとは思わなかったわけじゃないですか。

映画のラストシーンのあと夫である和也と妻である有美子の関係がどうなるかはわかりませんが、和也の同僚が「奥さんは離婚を選択しない」と言っていたことや、

有美子が人形にあたるだけで具体的な離婚への作業をしている描写がなかったことなどから、有美子は離婚をしようとは思っていないんだろうなと思いました。

しっかし、有美子の最後の言葉は怖かったですね。

木村多江さんの表情がたまらんかったです。

有美子の最後の台詞を見ただけで、この映画を最後まで見た価値があったと思いましたね。

 

秋葉と別れてからの和也の魂の抜け方がすごい

先にも書きましたが、和也は秋葉と出会うまでは男であったことを忘れていまし

というか、妻子ある身なので、男であることを放棄していました

そのため、映画冒頭のバッティングセンターにいるとき、和也の顔は気合のない青ざめた顔をしていました

しかし中盤から秋葉との恋愛にどハマリし始めてから、明らかに顔が凛々しくなっていきます

たぶんメイクも変えているんだと思いますが、中盤から肌が小麦色になって顔つきが男らしくなっていくんですよね(笑)

で、最後秋葉と別れて妻から不倫していたことを知っていたことを告げられると、またバッティングセンターにいたころの力のない顔に変わるんです。

というよりむしろあのころよりも頼りない子犬のような顔になって、光のせいもあるかもしれませんが肌も若干青ざめたようになってしまいます。

役者やメイクのすごいところです。

青春物語だとね、主人公は物語が終わるころには成長している、いわゆる「位置が高くなってる」状態で終わるんですが、

この映画の場合は、

平凡→天国と地獄の境目つまり煉獄→シンプルに地

冒頭よりも主人公の位置が下がりま

だけどなんだかカタルシスがあるわけでもないし、寂しさを覚えるわけでもない

それはなんでかというと、結局視聴者である僕が「まぁ、秋葉とわかれてよかったんじゃない?」と思ったからなんですね。

フカキョンはめちゃめちゃ可愛いけど、明らかに妻の有美子のほうが「よくできた良い女」なんですもん。

恋の熱に浮かされていなければ、冷静に考えて絶対妻としては有美子の方が良いに決まってます。

家事はしっかりできるし、和也と話すときは常に微笑、夫の出張の支度を瞬時にしようとするなど非常に気が利きます。

そして木村多江だからめちゃくちゃ美人です。

有美子より秋葉を選ぶ理由というのは「若い」「可愛い」「守ってあげたい」くらいしか根拠がないんですよね。

それは年月を経たらなくなるものです。

でも有美子は年月を経ても失われない魅力をたくさん持っている

だから和也は秋葉にはただのお熱なんです。

どんなに真剣だろうとそれは恋であり、長く続かなかったのは必然です。

たぶん妻の有美子が性格の悪いブスだったら、また全然違った感想が出ていたんだろうと思います。

フカキョンに「和也と別れないであげてーー!!」なんて思ったかもしれません(笑)

でも和也には美人で気立てのいい有美子(木村多江)がいるから秋葉と別れても全然かわいそうじゃないんですよね。

だから秋葉と別れても観てるこっちとしては、和也が感じるほどの虚無感がない。

なんか、新しい高級車もらって喜んでさんざん乗り回した後、その高級車で事故ったけど、元々家に別の昔から乗ってた高級車あるやんみたいな。

全然悲しくない(笑)

だからこの映画は「不倫男の観察日記」だと僕は最終的に位置づけました(笑)

 

ひたすら深キョンが可愛い映画

僕は深田恭子さんのファンですので、この映画を楽しくみることができました。

しかしミステリー要素も薄く、不倫にハマっていく描写はリアルですが驚くような波乱もカタルシスもなく、何回も見ようと思う映画ではありませんでした。

僕みたいに深田恭子さんのファンなら129分観続けることもできるかもしれませんが、他の方はどうかというとちょっと疑問です。

良い映画だと思うのですが何か物足りない印象でした。

ただ深キョンの笑顔や凛とした横顔は美しく、OLとして眼鏡をかけて歩いている姿はドロンジョ様みたいでよかったです(笑)

決して悪い映画ではないので、深キョンのファンの方には十分楽しめる映画ではないでしょうか。

 

 

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ヒロ

好きなエンタメについて幅広く語ります。

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