以前僕は久保田利伸さんの中後期について語りましたが、今日はその続きで久保田利伸さんの後期について語りたいと思います。
で、いつものことですが、初期だとか中前期だとか中後期だとか後期だとかは、僕自身が勝手に分けている考え方なので、意味が分からない方はこの辺の記事を参照してくださいませ。
先に書いたように、今日は後期のお話です。
初期の年表を書き始めた当初はこの回で最後にしようと思ったのですが、2014年(52歳)にリリースした「Upside Down/ Free Style」から2018年に56歳でリリースした「You Go Lady」まで4年あいたので、この記事では2007年(45歳)から2014年(52歳)までを後期とします。
2014年以降の呼び方はまだ考えていませんが、考えて記事にします(笑)
後期の特徴
今回は後期という事で45歳から52歳までの話なのですが、前回記事にした中後期では
「The Sound of Carnival」
「Gently」
「My Bad」
「Shadows of Your Love」
などに代表されるように、しっとりとした夜を思わせる曲が多かった印象ですが、後期では心境の変化か、時代の流れか、大きな違いが見受けられました。
後期では独自のスタイルを更に突き詰めて、アップテンポでファンキーな曲が多くなっています。
創作活動でいえば、「M☆A☆G☆I☆C」から「Upside Down/ Free Style」くらいまでです。
声質や歌唱法に関しては初期から中後期までは大きな変化がありました。
前の記事にも書きましたが、初期から中後期までは楽曲・歌唱法・声質など「別人かな?」というくらいに変わっています。
40歳くらいからは成熟して完成されたのか声質や歌唱法に大きな変化はありませんが、圧倒的な貫禄と安定感に磨きがかかりセクシーさが滲み出ています。
ただ単に歌が上手いとかいうことではなく、歌っている際の息づかい1つとってもとても美しいのです。
ちなみに髪型に関しては、初期の角刈りから中前期のパイナップルを経て、中後期からはおしゃれ短髪やアフロがよく見られるようになっています。
50歳くらいからはほとんど短髪だった印象です。
年齢を経るごとに進化・変化していく久保田さんです。
楽曲の変化についてですが、先ほども述べましたが、落ち着いた印象の中後期と比べると後期ではハイテンションで乗りやすい曲が増えています。
失恋ソングの多かった中後期ですが、後期では明るくまっすぐな恋愛ソングや気分の上がる曲が多く、(声にできないは例外)聞いていると多幸感を覚えます。
後期のおすすめ曲ベスト6
ベスト5にしようとしましたがどうしても無理でした(笑)
この時期はいい曲が多すぎる!(笑)
いい曲が多すぎるというのも、2014年で後期を一度区切った理由でもあります。
Golden Smile feat. EXILE ATSUSHI
2011年リリース
この曲はEXILEのATSUSHIさんとのコラボ曲なのですが、非常に美しいハーモニーとなっています。
久保田さんの曲をあまり知らない友達でもこの曲は好きだったみたいなので友達と何回も歌ったのをよく覚えています(笑)
愛の始まりを連想させる歌詞なので、披露宴の余興などで歌っている人が多い印象です。
M☆A☆G☆I☆C
2007年リリース
2006年にリリースしたアルバム「FOR REAL?」まではスローテンポな曲が多かったので、この「M☆A☆G☆I☆C」が出てきたときは「なにが起こったぁ!?」って感じでたまげましたね(笑)
ラッパーのKREVAさんとのコラボ曲などですが、この曲は後期のファンキー代表曲のひとつと言っていい程の名曲です。
久保田さんはこの曲ができる際になんとなく曲が思い浮かんで「マージック♪」と口ずさんだところから曲作りが始まったそうです(笑)
天才か!(笑)
歌詞の中にもUNITY(結束・統一・団結)という言葉が出てくる通り、ふたりの結束によって素晴らしいMAGICが生まれています。
久保田さんは歌詞のなかに英語のフレーズを混ぜるのが非常に上手な人という印象です。
アメリカに滞在されていたこともあり、英語が堪能なのでネイティブの友達が聞いても久保田さんの英語は違和感がないと言っていました。
「英語が話せる」のと「英語のフレーズを歌詞に違和感なく混ぜる」能力は別ものだと思いますが、それを自然にやってのけるセンスとリズム感は素晴らしいですね。
Bring me up!
2013年リリース
もうイントロからかっこいいっす!(笑)
出だしの「Because you …」からもうかっこいいです(笑)
「ポンポンポロンポンポン♪」とか「パンチュクアンアン♪」とか意味不明な言葉をあそこまでかっこよく歌える人は地球上どこ探しても久保田利伸さんしかいないです!(笑)
なんでそのフレーズがかっこよくなるん!?て感じですね(笑)
正直この曲にはメッセージと言えるものはほとんどないと思うんですが(ほめ言葉)。
ノリと語感の気持ちよさを突き詰めた結果、こうなったという感じです。
だから歌詞にあまり意味はなく声はリズムをとる楽器の役割をしているといった印象です。
これだけキャリアのある歌手なのですべて計算して作っているのでしょうね。
そうじゃないとこんなに長くヒット曲を作り続けることなんてできませんものね。
耳に残りやすい、とっても面白くかつカッコいい名曲です。
Nyte Flyte
2010年リリース
とてもロマンチックな大人のラブソングです。
この曲も例に漏れず英語をうまく散りばめて心地よいテイストに仕上げているのですが、作詞は久保田さん本人ではなく小林夏海さんという、JUJUさんやSkoop On Somebodyさんなどに詞を提供している方のようです。
歌詞を読んでいて思ったのですが、愛する人と夜の空に飛び立つという歌詞はまるでピーターパン大人ver.といった感じです。
空を飛ぶイメージが度々出てくる歌詞により、恋愛の高揚感や浮遊感を上手く表現されていると思います。
セクシーなコーラスにも注目です。
声にできない
2011年リリース
あまりにも定番なので昔の曲かなと思っていましたが、比較的新しい曲だったのでちょっと意外です(笑)
大人の恋を扱った東野圭吾さん原作の映画『夜明けの街で』のエンディング・テーマとして書き下ろされました。
甘く残酷な不倫に溺れていくという内容の映画にあうように、胸が締め付けられるような歌詞とメロディーの切ない楽曲です。
「こんな想いの果てに待つもの 覚えてるのに わかってるのに」
とても美しいメロディーと歌詞の表現なのに、改めて歌詞だけを読んでみると先のない恋心に対する閉塞感ややるせなさが感じられます。
この後期には珍しいスローテンポなバラードですが、例に漏れずとんでもない名曲でございます。
LOVE RAIN ~恋の雨~
2010年リリース
月9ドラマの「月の恋人~Moon Lovers~」の主題歌として書き下ろされた曲です。
この曲の歌詞について久保田さんは「ドラマの主人公と自分の心をダブらせて詞を書いてみました。」と語っており、メロディーに関しても「サウンド、メロディーも恋愛の胸キュン感満載のものがお届けできたと思っています。」とコメントしている。(wikiより)とのこと。
「タイムシャワーに打たれて」
「雨音」
「LA・LA・LA LOVE SONG(歌詞中に雨の描写あり)」
「Candy Rain」
など、これまで数多くの名雨ソングを生み出している名誉雨男の久保田さんですので、この「LOVE RAIN」も例に漏れず鉄板中の鉄板でございます。
まさに本気の久保田さんという感じです。
とてもハッピーな気持ちになれて色んな人に愛される素敵な曲だと思います。
番外編
Parallel World Ⅱ KUBOSSA
2013年リリース
こちらは曲ではなくアルバムです。
なぜこれを番外編に持ってきたかというと、他の曲たちとあまりにもテイストの違った作品群になっているからです。
タイトルにあるように、テーマはパラレルワールドとボサノヴァです。
パラレルワールドシリーズは、1991年にリリースし自身の過去の曲などを全編レゲエサウンドに仕上げた
「PARALLEL WORLD I "KUBOJAH"」
からすると第2弾となります。
この「KUBBOSSA」をアルバム単体で挙げたのは、あまりにも他の楽曲とテイストが違うだけでなく、収録された11曲すべてが素晴らしいからです。
だからひとつひとつ取り上げるよりもとりあえず聞いてくださいという感じです(笑)
過去の自身の名曲である
「Dance if you want it」
「a Love story」
「雨音」
などが収録されていますが、ボサノヴァ調にセルフアレンジされ、全く違う進化を遂げています。
また
「Corcovado」
「Between The Sheets」
「The shadow of Your Smile」
「My Cherie Amour」
などのカバー曲も多いのですが、これらも久保田さんテイストのボサノヴァ調になっており、聞きごたえのある作品群となっています。
のんびりした雰囲気の陽だまりのようなアルバムですので、何度もリピートして味わってください(^_-)-☆
最後に
他にも「Wednesday Lounge」や「Winds」や「Tomorrow Waltz」などこの時期は大好きな曲があるのですが、今回は泣く泣く厳選いたしました( ;∀;)
中後期はコテコテの落ち着いたブラックミュージックという印象でしたが、後期は万人受けしやすいハッピーな曲が多いので、ご存知の方も多かったのではないでしょうか。
24歳からずっと名曲を生み出し、スタイルを変えながら進化し続けている久保田さんです。
ずっとコンスタントに名曲を生み出し続けているのに、後期の名曲量産の才能爆発ぶりは凄まじいものを感じますね。
まだまだ枯れないのかと(笑)
さらに2018年には「You Go lady」や「So Beautiful」を生み出し、まだまだ止まる様子がありません。
1986年(24歳)のデビュー当時、僕はまだ生まれてすらいないので(僕は1988年生まれ)、久保田さんの初期からずっと追い続けているコアなファンの方をとてもうらやましく思います。
でもまだまだ名曲を生み出し活躍し続けてくれる久保田さんですので、僕はこれまで通りこれからも久保田利伸さんのファンでい続けようと思います。
次は2018年から現在の話になるか一度久保田さん記事のまとめを書いてみようと思っています。
では乞うご期待くださいませ。
それでは今日はこの辺で。
さよなら。